中国に行った時の話 その3(珠海→香港→広州編)(終)

 前回の続きでこれで最後です。5000文字に収めたかったのですが書くことが多く7000文字オーバーしてしまいました...orz

hoyomemo.hatenadiary.com
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 2ヶ月前に中国南方航空の往復16kのチケットで広州・珠海・澳門・香港に行ったときの話その3です。3日目の移動と今回の旅行で感じたこと等を書いていきます。
 3日目の移動は、珠海からバスで2018年に開通した港珠澳大橋を通って香港へ渡り、2018年に香港まで開通した高速鉄道で広州まで戻るというもの。

港珠澳大橋珠澳口岸人工島・港珠澳大橋 珠海→香港 (国境)

 港珠澳大橋は、2018年10月23日に開通したばかりです。珠海・澳門と香港を繋ぐ橋で全長55kmもある世界最大の海上橋とのこと。(wikiより)
 3日目の朝はハイアットで朝食を摂り昼頃まで二度寝をしていました。港珠澳大橋珠澳口岸は前日、澳門へ入国した拱北口岸とは少し離れた場所に位置しています。漢字から分かるように人工島です。香港側から珠海・澳門に来る際にこちらでどちらに入国するか分かれる模様。こちらまではまたUberのような一般人タクシーをホテルまで呼んでから行きました。
珠海側で中国の出国手続きを済ませてからバスの切符を買います。こちらはパスポート不要。日本円で1,200円ぐらい。
 バスの本数は多いみたいで15分程待つと乗れました。バスは香港の入国検査場までというわけではなく中心部まで乗れます。

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 最近出来たばかりでGoogleではまともに表示されないので百度地图で見た方が地図は正確かも。
 バスで1時間以上走ると香港側へと到着します。私たちは、旺角付近で遅めの昼食をすることにしていたので乗車時に降車場所は旺角と告げていました。港珠澳大橋香港口岸(香港側入国検査場)に到着すると全員降ろされます。港珠澳大橋香港口岸は香港国際空港に隣接しています。入口で降ろされて入国検査を受けます。珠海側も混んでいませんでしたが香港側も空いてて比較的スムーズに流れていました。入国後は再びバスに乗ります。これに少し時間かかるかなという感じ。なんせバスに乗車していた人全員やらないといけないですから。
 ちなみに香港は煙草を19本までしか持ち込むことができません。中国側でたくさん買っても持ち込めません。

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 香港側へ到着するとGoogle Mapがまともに使えるようになります。香港ではGoogle Mapと百度地图の両方を利用しました。
 次に、旺角に到着すると特に検査やチェック等もなく普通のバスと同じように降ろされます。珠海側に比べると英語が目立つようになります。前回書きましたが、香港で使われる漢字は繁体字です。
 昼食を摂ってから先達廣場に行きました。こちらは白ロムの携帯電話が大量に売られているビルです。中華モデルからグローバルモデルまで色々。日本の携帯電話もありました。HUAWEIのP30 Proが欲しかったのですが、ドコモで出るならがそちらの方が欲しいしということで今回は我慢。(結局9月発売されるみたいなので既に予約済です。)

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 ちなみに行く1週間程前にデモがあったそうなのですが行われたのが香港島の方だったということもあり、旺角周辺ではデモがあったことを感じさせるものはありませんでした。


廣深港高速鐵路 香港西九龍→廣州南

 香港に来た目的は特になかったので、広州まで戻ります。(マジで昼飯食って先達行って終わり。)広州まで戻るのには高速鉄道を使います。

 中国側福田から香港西九龍までは2018年9月23日に開通したばかりです。前回香港に来たのは2年ほど前でその時はまだありませんでした。深圳側までは列車で1時間ほどかけて行きました。その時は、羅湖でイミグレ。
 18時頃に私たちはハーゲンダッツを食べながらそこで予約してから広州へ行こうとしましたが、エラーが出て原因もよく分からず結局受付で切符を購入することに。広州南までの終電が思ったより早く私たちは慌てて移動しました。

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 香港西九龍で切符を購入する場合もパスポートが必要です。購入した切符を見ると「広州南」の文字が「廣州南」と繁体字でした。到着する側の文字に合わせるわけではないんですね。母体が中国側だから簡体字なのかなとも。こちらは混雑しておらずスムーズに購入できました。切符購入後は出国手続きを済ませてから免税エリアで土産を購入。

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※中国側で購入した切符と香港側で購入した切符の違い

 ここから中国側の入国手続きを行います。香港西九龍站内にイミグレが設置されています。その為、香港領域内でありながら中国側の法律が適用されるエリアがあります。ありますというよりは、入国手続きを行った後は完全にそう。この件に関しては、一部で反発も起きている模様。ちなみに境界線がありましたがこの辺は撮影禁止となっていました。(駅内の法律についてはwiki見た方が早い)
 入国手続きを済ませると完全にそこは中国でした。香港領域内ですが中国です。まあこちらの駅も空港のような規模の大きさ。座れる場所もたくさんあります。

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 高速鉄道の車両に乗り込むと新しい車両だったらしく滅茶苦茶綺麗でした。そして速度もかなり速いらしい(小並感)。福田まではずっとトンネルだったと思います。10分ちょっとで到着。福田に到着すると隣に座っていた中国人の男性が携帯電話のSIMカードを別のものと取り替えていました。どうやら香港側へは遊びに行っていたようで香港では別のSIMを利用していたらしい。深圳北へもすぐに到着。香港西九龍を出発してだいたい1時間ほどで広州南に到着しました。

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※現在出ている速度が表示されている。


Hilton Guangzhou Baiyun(万富希尔顿酒店)に宿泊

 最終日はヒルトンに宿泊。翌日の中部空港への飛行機が朝9時だった為、空港に近い場所で宿を確保する必要がありました。白雲は比較的、空港に近い場所に位置しているのでこちらをチョイス。広州南から白云公园まで地下鉄で移動したのですが、人が多かったので翌朝は絶対にタクシーにしようと話しました。駅から宿も800m程離れており少し歩くことに。

 歩いていると、中国南方航空の大きなビルがあり調べてみるとここが拠点であることを知りました。今回の充実した旅をするきっかけになった中国南方航空様に感謝しながら本社の写真を撮影してから宿へ向かいました。
 宿代は3人で1.3万ぐらい。部屋も悪くない。リッツやハイアットのようなビル型ではなく横に長い平坦な造りのホテルだったので外からの景色は特に面白みなし。珠海ハイアット以上広州リッツ未満のような部屋でした。素泊まり。
 香港で食った昼食が遅い時間だったということもあり夕食は食べずに白雲までやってきましたが白雲に到着したのは22時前で近隣のお店は既にほとんど閉まっていました。Uberのような出前を頼もうと美団外卖をインストールしてみましたがこちらどうやら中国本土の電話番号が必要らしく注文することが出来ませんでした。便利な出前アプリ、使えないと辛い。日本の電話番号、プリペイドSIMの電話番号は不可でした。
 翌朝は一般人のタクシーを呼んで高速道路を使い空港まで。1,000円も行かなかったはず。

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QR決済と出前アプリ、タクシー配車アプリは使えれば便利。

 香港もQR決済は使えますが、中国側に比べるとそこまでという感じです。しかし、中国側はQR決済が使えないと結構不便です。WeChat(微信)やAlipay(支付宝)がメインでVISAのクレカは使えないところも多い。コンビニなんかでは現地の人は基本QR決済しか使っていなかったように感じます。銀聯はあると便利。高速鉄道の切符は友人が銀聯で決済しました。VISAが対応していないところが結構多いんですよね。ホテルは流石にどこでも使えたと思いますが、街中で使えなかったことが数回。 
 WeChatに多めに入金していれば良かったのですが、ほとんど入れていなかった為に撃沈。入金していなかったのにも一応理由があります。中国人は基本的に中国の銀行口座から入金するのですが、外国人は中国の銀行口座を持つのにハードルが高いです。2年前に行った時に同行した友人は口座開設に成功していましたが、作れてもまともに使えなかったりも。この辺のQR決済周りは情勢がよく変わります。
 日本人が使うには空港に設置されているPocket Changeを使って高い手数料を払い入金するという方法が当時ありました。私たちが躊躇したのはレートが高いということ。ただ、結果的に言うとこれはチャージしておいた方が良かったです。本当に不便でした。コンビニで現金、タクシーで現金、じゃらじゃらじゃらじゃら不便極まりない。「当時」と書いたのは2ヶ月前と今ではまた状況が変わったからです。Pocket Changeルートも封鎖されたとかなんとか。このように情勢がコロコロと変わります。
 使えると便利なQR決済、出前アプリ、タクシー配車アプリ。これらは使えるから便利なのであって、使えないと辛い。しかも中国ではキャッシュレス途上国の日本と違ってキャッシュレス社会となっており、QR決済等使えないと使い物にならないアプリも多数。タクシー配車アプリもいくつか試しました。香港行きのバスの切符もQR決済だと券売機で買えるけど、そうじゃないと受付に行かないといけない。出前アプリやタクシー配車アプリも支払いはQR決済前提だったり。
 次行くときはせめて銀聯はきちんと作っておこうかなと思いました。外国人も簡単にQR決済が使えるようになって欲しいかなあ。難しいかなあ・・・・・・。


中国と香港の違い、日本との比較。

 広州という街は正直あんまり知らなかったんです。その1に書いた通りとても発展していました。何もかもスケールでかい!日本と比べると本当に色々違い過ぎて先進的だなあと。ただ、地下鉄に乗るのに検査が必要だったり、イミグレは緊張感が走ります。香港側のイミグレはそんなに緊張しないんですけど中国側は緊迫感があります。警告文章も凄いです。マジであっこでシャッター音立てて撮影なんかしたら連れて行かれそうな。別に何も悪いことはしていないので堂々としていれば良いのですが。
 英語は中国国内はそんなに通じません。日本人と同じぐらい。ホテルはまあそこそこ良いところを選んでいるのでどこのホテルでもきちんと通じましたが、安いとこだと知らん。簡単な中国語ぐらいは出来た方が良いだろうなと。香港は旧イギリス領ということもあって英語表記は結構あり、英語を使える人は多い印象。あと地下鉄(MTR)の手荷物検査もない。
 ホテルは中国側は非常に安い。高級ホテルが日本のビジホ並の価格。タクシーも電車も安い。基本的に日本の半額以下ぐらいだと思う。コンビニで買った飲み物も安い。飯とか煙草は値段変わらないかなという感じ。結局今回の旅行で5万使ったか使わなかったかというぐらい。4人で行けばホテルとかはうまいこと行けそうかな。香港や澳門だとホテルはあんまり安くないです。
 先進的で色々凄い点が多い中国ですが、その分監視されているような気がします。パスポートは基本的にすぐに取り出せるようにしておかないとダメ。イミグレの時にだけ使うわけじゃない。
 現在、香港でデモが起きていますが確かに仕方のないことだなと。ルールが違い過ぎる。今となっては2ヶ月前に無事に行けて良かったと思います。空港でデモが起きても死ぬことはないでしょうが、プランは狂いそうですよね。日本は幸い中国側にビザなしで行けますから深圳か珠海、若しくは澳門側に抜けて航空券を取れば脱出できるでしょう。珠海・澳門ルートは香港国際空港に隣接しているイミグレを使うことになりますが・・・・・・。



 国が違うから仕方のないことです。好きで行っているのですから。それを理解した上で行くことが大事です。観光という観光はせず、ただひたすら高級ホテルに泊まり高速鉄道に乗り、イミグレしまくってカジノしただけでしたが大変楽しめました。中国も澳門も香港もまた行きたいです。